ドクターズコラム

「便潜血検査と大腸がん」 
杉本貴史医師

近年、大腸がんは増加傾向にあり、周りの方、著名人などが大腸がんになったと耳にすることが多くなったかと思います。2015年の人口動態統計では、全部のがんの中で死亡数2位(男性3位、女性1位)、年間5万人近くの方が大腸がんで亡くなられます。

大腸がんの治療も改良され、進行がんでみつかっても中央値で2~3年生存することも可能になってきておりますが、多くの方が5年生存を達成することはまだ難しい状況です。逆に早期に発見された大腸がんは完治することも可能です。毎年13万人大腸がんに罹患するのに、死亡数が5万人なのは、残りの方は克服されていることになります。すなわち、早期発見早期治療が極めて重要になります。大腸がん検診には、便潜血検査が採用されていることがほとんどかと思います。検診の一番の目標は死亡率の低下であり、便潜血検査を毎年行うことで、大腸がんの死亡率が下がることが証明されているからです。便潜血陽性と診断された方からは、大腸ポリープが30-40%、大腸がんが3-5%程度見つかります。特に2日法のうち2日とも陽性だった方では10-20%(5人に1人)に大腸がんが見つかると予想されます。

便潜血検査陽性と指摘された方は、必ず大腸内視鏡検査を受けてください。大腸内視鏡は決して楽な検査ではありません。苦痛の原因は、①事前に下剤を2Lも飲む必要がある、②検査自体もお腹に送気して膨らませる必要がある、③手術歴などでお腹に癒着があり検査自体に痛みを伴ったりする、など複数あります。それを克服するため、当クリニックでは、送気に膨満感の少ない炭酸ガスを使用し、検査中に鎮静剤を使用して苦痛を軽減する工夫を行っています。外来にてご相談ください。

杉本貴史医師

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